アフリカマンゴノキエラグ酸の効果はどこまで信頼できる?副作用や飲み合わせなどの安全性もチェック!

マンゴーの木

アフリカマンゴノキエラグ酸のはたらき

アフリカマンゴノキエラグ酸は、肥満気味でダイエットしたい人や、中性脂肪などの数値が気になるメタボな人の間で人気のサプリ成分の1つです。

アフリカマンゴノキエラグ酸については、以下のような作用があると言われています。
(※以下の作用は報告があるだけで、どれだけ信頼できる裏付けがあるか?はまた別の話になります。)

  • 食欲を抑制するレプチンというホルモンが働きやすくする
  • 脂肪の代謝や、血糖値を下げるインスリンの働きを助けるアディポネクチンを増やす
  • 血液中の糖分を中性脂肪に変える酵素の働きを抑える
  • 糖分を分解する酵素の働きを抑えて、糖分の吸収をゆるやかにする

これらの効果は、実際のところどこまで期待できるのでしょうか?

アフリカマンゴノキエラグ酸の効果について、科学的な裏付けの調査を行ってみました。

注意点

アフリカマンゴノキエラグ酸の効果に関する調査結果をご紹介する前に、以下の点にご注意ください。

データが不十分なので注意

アフリカマンゴノキエラグ酸の有効性に関しては、調査を行ったところ、いくつか肯定的なデータはありました。

しかし、その論文内でも「まだまだデータが不十分である」と結論に書かれているぐらい、科学的な根拠の数が非常に少なく、検証が十分に成されているとは言えません

そのためアフリカマンゴノキエラグ酸に関しては、何らかの効果を期待して使用するまでは検証レベルが達していないというのが、調査時点での当サイトの判断になります。

肥満の人が対象となる点に注意

アフリカマンゴノキエラグ酸の有効性が報告されている論文では、対象となっているのがBMI25以上の肥満と判定される人達です。

機能性表示食品として販売されているアフリカマンゴノキエラグ酸のサプリメントも、基本的には肥満気味の人が対象とされています。

アフリカマンゴノキエラグ酸は肥満の方に有効である可能性はありますが、肥満でない人の場合、思うような効果が出ない可能性がありますのでご注意ください。

効果に関する信頼度チェック

信頼度:中

アフリカマンゴノキエラグ酸に関しては、以下の効果があることが一部の論文で報告されています。

信頼度:中

  • 体重を減らす
  • ウエスト径を減らす
  • 体脂肪を減らす
  • 総コレステロールを下げる
  • LDLを下げる
  • HDLを高める
  • 血中中性脂肪を下げる
  • 血糖値の上昇を防ぐ
  • レプチンを減らす
  • アディポネクチンを増やす
  • CRPを減らす

いずれもデータ数が少ないため、今回の調査では、全て信頼度を「中程度(有効な可能性はあるが、データが不十分)」と判定しました。

MEMO
(レプチン)
レプチンは食欲抑制やエネルギー代謝に関わるホルモン。

(アディポネクチン)
動脈硬化や糖尿病を防ぐ生理活性物質。

(CRP:C反応性タンパク)
炎症や感染症の際に増加する物質。レプチンが脳に届くのを阻害すると言われている。

データが少なく判定できず

以下の効果に関しては、質の高い報告や検証がありませんでしたので、現時点では効果に関する判定はできませんでした。

判定できず

  • 食欲を抑える

食欲を抑える効果について

一部では、アフリカマンゴノキエラグ酸は、CRP(C反応性蛋白)を下げることにより、食欲抑制に関わるレプチンというホルモンが脳に届くのを助け、肥満の改善に役立つとの説があります。

今回の調査では、食欲抑制に関しては質の高い報告や検証は見られなかったため、今回は「判定できず」との判断になりました。

安全性

副作用はある?

アフリカマンゴノキエラグ酸は比較的長期にわたって摂取しても安全性が高いと思われますが、一部では頭痛や不眠、鼓腸(ガスでお腹が張る)が起こることが報告されています。

飲まない方が良い人

血糖値の上昇を抑える効果が報告されていることから、糖尿病の治療で薬を使用している方は、血糖値が下がりすぎて低血糖になる可能性があるので避けた方が良いでしょう。

また、妊婦・授乳婦の方は安全性が確認されていないので、こちらも避けた方が良いでしょう。

薬やサプリとの飲み合わせは?

血糖値の上昇を抑える効果が報告されているので、糖尿病の薬(血糖値を下げる薬、インスリン注射など)と併用すると、血糖値が下がりすぎて低血糖になる可能性があるので避けましょう。

同様に、血糖値を下げる可能性がある他のサプリも、種類によっては併用すると血糖値が下がりすぎる可能性があるので注意しましょう。

口コミ

科学的な根拠がある程度あり、機能性表示食品としても販売があるアフリカマンゴノキエラグ酸ですが、サプリメントを使用した人の口コミを調査すると、「何ヶ月か飲み続けたけど効果なかった」という声もあります。

科学的な根拠に関してはデータが少なく、有効性に関しては未知数なところがある点も、理由の一つではあるかもしれません。

 

しかし意外と見落としがちなのが、「肥満でない人」「運動や食事管理をしていない」という点ではないかと思います。

 

アフリカマンゴノキエラグ酸の科学的な根拠とされることの多い論文では、基本的にBMI25以上の肥満の人を対象とした試験となっていて、そういった標準から少し逸脱した状態の人達で効果があったとの報告になっています。

そのため肥満がなかったり、血液の数値で問題がない人ではあまり効果が望めない可能性があります。

実際、アフリカマンゴノキエラグ酸の話で出てくるレプチンやアディポネクチンは、肥満の人で

 

また、他のダイエットサプリで見落とされがちなのが、「運動や食事管理も同時に行う必要がある」という点です。

サプリを飲むだけで痩せるというのは基本的には難しいです。

運動や食事管理をせずに、アフリカマンゴノキエラグ酸のサプリだけを飲んで「痩せない」という口コミは、意外と多いように思います。

どれくらいで効果が出る?

効果を実感できる期間については特に定められてはいませんが、過去の研究では8-10週間程度まで試験が続けられているため、2-3ヶ月は様子を見た方が良いでしょう。

飲むタイミング

アフリカマンゴノキエラグ酸のサプリメントは、機能性表示食品であっても基本的には食品の1種なので、いつ飲んだ方が良いと言う指示はありません。(「いつ飲む」の指示があると、医薬品と類似の表現で法に抵触するというのも理由の1つとしてはあります。)

参考程度の情報になりますが、アフリカマンゴノキエラグ酸に関する過去の研究では、食事の30-60分前に飲んで検証を行っていたようです。

まとめ

  • アフリカマンゴノキエラグ酸は、効果を期待して利用するには、信頼できるデータが不十分
  • 効果の検証では、基本的に肥満の人が対象となっているので注意が必要
  • 糖尿病を治療中の人、妊婦・授乳婦の方は基本的に避ける

最近では大手の製薬企業もアフリカマンゴノキエラグ酸の入ったサプリを販売していますが、その科学的な根拠に関してはデータが不十分な点が指摘されていて、まだ信頼して利用するまでの段階には至ってないように思われます。

もしアフリカマンゴノキエラグ酸のサプリを利用される場合は、今回の注意点に留意しながらお使いになられることをおすすめします。

参考情報
  1. . (2019) The Effects of Irvingia gabonensis Seed Extract Supplementation on Anthropometric and Cardiovascular Outcomes: A Systematic Review and Meta-Analysis. Journal of the American College of Nutrition 0:0, pages 1-9.
  2. Lee J1, Chung, et al. The Effects of Irvingia gabonensis Seed Extract Supplementation on Anthropometric and Cardiovascular Outcomes: A Systematic Review and Meta-Analysis. J Am Coll Nutr. 2019 Dec 19:1-9. doi: 10.1080/07315724.2019.1691956.
  3. Ngondi JL, Etoundi BC, Nyangono CB, Mbofung CM, Oben JE. IGOB131, a novel seed extract of the West African plant Irvingia gabonensis, significantly reduces body weight and improves metabolic parameters in overweight humans in a randomized double-blind placebo controlled investigation. Lipids Health Dis. 2009 Mar 2;8:7. doi: 10.1186/1476-511X-8-7. PMID: 19254366; PMCID: PMC2651880.
  4. Dietary Supplements for Weight Loss(ODS:国立衛生研究所 ダイエタリーサプリメント室)
  5. 「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)
  6. 健康食品・サプリ「成分」のすべて ナチュラルメディシンデータベース第六版
  7. e-ヘルスネット レプチン(厚生労働省)
  8. e-ヘルスネット アディポネクチン(厚生労働省)