海洋由来オメガ3脂肪酸(DHA,EPA)の知っておきたい副作用はこちら | 併用注意の薬、過剰摂取についても分かります

オメガ3脂肪酸のサプリメント

DHAやEPAの入ったサプリは、血液サラサラ、脳に良いなどと言われて人気のサプリの一つですよね。
(期待されるような効果が出るかどうかは別の話です。詳しくは、DHAEPAのそれぞれの効果についての記事参照。)

 

DHAやEPAは、魚や貝と言った海産物の油の中に豊富に含まれる、オメガ3脂肪酸の1種です。

関係性としては、大きなまとまり順に言えば、

魚介類の油>オメガ3脂肪酸>DHA,EPA

といった感じです。
(オメガ3脂肪酸には植物由来のものもありますが、今回は海洋由来のオメガ3脂肪酸のみを取り上げています。)

 

魚油や、海洋由来のオメガ3脂肪酸、DHAやEPAなどが入ったサプリでは、起こりやすい副作用も似ていますので、副作用について知っておくことは、これらのサプリを飲むときに役立ちます。

 

今回の記事は、DHAやEPAといった海洋由来のオメガ3脂肪酸系サプリの副作用について分かりやすくまとめるとともに、同時に気になりやすい、過剰摂取や、併用に注意が必要な薬についても一緒に取り上げています。

サプリを利用する際の参考にしてください。

DHAやEPAで起こる副作用がこちら

DHAやEPAで起こる可能性がある副作用について解説する前に、注意しておきたいことをお話ししておきます。

副作用に関しては、それぞれの副作用ごとに起こりやすさが違うのことを覚えておきましょう。

この辺りを混同すると、滅多に起こらない重い副作用の方が起こりやすいと勘違いしてしまい、何もかも危険という落とし穴に陥りやすいので注意しましょう。

比較的起こりやすいのは「胃腸関係」の副作用

DHAやEPAの胃腸関係の主な副作用としては、以下のようなものがあります。

下痢、軟便、消化不良、おなら、げっぷ(おくび)、口臭、胸やけ、吐き気

こちらは参考データになりますが、DHAやEPAが入った医薬品(ロトリガカプセル添付文書参照)の場合でも、頻度は高くて下痢で1~5%程度であり、次に紹介するように対処法もありますので、過剰な心配はする必要はないと思われます。

胃腸関係の副作用を抑える方法

DHAやEPAによる胃腸関係の副作用は、食事とタイミングを合わせることである程度軽減することができます

またDHAやEPAが入った医薬品では、飲むタイミングが食直後となっており、これは空腹時より食直後の方が吸収が良いデータが出ているためです。

これらのことから、DHAやEPAといった海洋由来オメガ3脂肪酸サプリを摂る際も、食事に合わせるのが良いと思われます。

少し注意が必要な「出血傾向」

血液サラサラでも有名なDHAやEPAは、それがかえって副作用となる場合もあります。

出血傾向は、分かりやすく言えば「血が止まりにくくなる、出血しやすくなる」ことです。

例えば、ケガをした時に血が止まりにくかったり、どこかに体をぶつけたときにアザができやすくなったりすることがあります。

女性で生理がある方は、出血量が多くなることがあります。

 

DHA、EPAを合わせて1日3g以上では出血傾向が強まる可能性があると言われているので、摂りすぎには注意しましょう。

サプリメントは必要な成分を摂りやすい反面、摂りすぎにつながりやすいので、推奨の量をきちんと守るようにしましょう

手術や歯科処置の前は相談すること
DHAやEPAの入ったサプリを日頃から続けて飲んでいる人は、出血が起こるような手術や歯科処置(抜歯など)がある際には、そのサプリを飲んでいる旨を必ず伝えましょう。例えばDHAやEPAの入った医薬品の場合では、手術等の1週間から中止することがあります。

その他の副作用

DHAやEPAの入ったサプリメントでは、他には血糖値の悪化、血圧の低下に注意が呼びかけられています。

頻度はそこまで高くないと思われますが、糖尿病や高血圧で薬を飲んでいる人は注意するか避けた方が良いかもしれません。

 

魚アレルギーのある方は、特に魚油のサプリの場合(DHA、EPA以外にも様々な成分が入っている)はアレルギーが出る可能性があるので、注意するか避けた方が良いかもしれません。

 

医薬品ではこれら以外にも、頻度は低いですが複数の副作用が報告されています(詳細はここでは省略)。

もしサプリを飲んでいて体調の異変を感じたら、すぐに止めて、必要であれば医療機関を受診しましょう。

DHA、EPAと併用に注意が必要な薬

以下に紹介する薬を飲んでいる人は、治療が上手くいかなくなったり、症状が悪化する恐れがあるので、DHAやEPAの入ったサプリを飲む前に、必ず医師に相談するようにしましょう。

薬の名前 リスク
抗凝固薬、抗血小板薬
(血液サラサラの薬)

出血傾向が強まったり、アザができやすくなったりする可能性

例)ワーファリン、アスピリンなど

解熱鎮痛薬
(痛み止め、炎症止め、熱冷まし)

出血傾向が強まったり、アザができやすくなったりする可能性

例)バファリンなど

降圧薬
(血圧を下げる薬)

血圧が過度に低下する可能性

例)アムロジン、ブロプレス、利尿薬など

糖尿病治療薬

血糖値を上昇させ、血糖コントロールを困難にする可能性

例)インスリン、アマリールなど

DHA、EPAは摂りすぎるとどうなる?

DHAやEPAを過剰に摂取すると、先ほど紹介したような副作用が起こりやすくなります

そればかりか、過剰摂取は副作用の症状が強く出たり、通常ならあまり起こらない症状の重い副作用(肝障害など)も起きてしまう可能性があるので、摂りすぎないにしましょう。

 

量を多く摂ったからと言って、それに比例して効果が出るとは限りません。それぞれの商品の推奨の量を守るようにしましょう。

DHA、EPAなどのオメガ3脂肪酸に関しては、1日の摂取量の上限が決まっていますので、以下の値を参考にしてみてください。

DHA、EPAサプリの1日の上限は?

サプリメントとして摂取する場合、オメガ3脂肪酸として上限が2.0gと設定されています(食品表示基準の別表第十一記載より)。DHAとEPAを合わせて1日2.0gを超えないようにしましょう。

1日3gを超えると出血傾向の副作用が強く出る可能性があります。摂取する量は基本的にその商品の推奨を守ってください。

他の成分の過剰摂取にもつながることも

DHAやEPAを多く摂ろうと、過剰にサプリメントを摂取すると、サプリメントに入っているDHAやEPA以外の過剰摂取にもつながる恐れがあります。

DHAやEPAが手軽に摂れるサプリとしては魚油や肝油サプリがあります。これらにはDHAやEPA以外にも様々な成分が入っています。

とくに肝油サプリの場合には、ビタミンAやDといった脂溶性ビタミンが豊富に含まれていることが多いです。

脂溶性ビタミンは体内に蓄積しやすいため、過剰な量を摂り続けると食欲不振や吐き気などの副作用が出る可能性があります。

サプリ成分の過剰摂取は、複数のサプリを同時に摂ることでも起こりますので、全体のサプリでの成分量についても注意した方が良いでしょう。

長期間摂り続けても大丈夫?

DHAやEPAは体に必要な栄養の一部であるため、適量であれば摂り続けても問題はないでしょう。

問題となるのは、過剰な量を長期間続けた場合です。この場合は、先ほど紹介したような副作用が出やすくなりますので、適量を守るように注意しましょう。

まとめ

  • DHAやEPAで、比較的起こりやすいのは胃腸障害。ただし頻度はそこまで高くないと思われる。食事に合わせることで軽減できる。
  • 注意が必要なのが出血傾向。1日3g以上は出血傾向が強まる可能性がある。
  • 体調に異変を感じたら、すぐ止める、必要なら医療機関を受診すること。
  • DHAやEPAは飲み合わせに注意が必要な薬がある(血液サラサラ、血圧の薬など)。医師と相談が必要。
  • DHAやEPAは摂りすぎると副作用が強くでる恐れ。サプリでは1日2gを超えないようにする。サプリの推奨量を守ること。

DHAやEPAは本来体に欠かせない大切な栄養の一種になります。

ただし、健康になりたいからと必要以上の量を摂ると、思わぬ副作用が出ることがあることもあります。

まずは健康的な食生活を心がけ、サプリで補うのであれば推奨量を守り、無理のない使用を心がけてください。