当サイトでは、医療や健康に関する情報を紹介するに当たり、なるべく信頼できる情報を提供できるよう心がけています。
こちらのページでは、当サイトが「どのような情報を信頼できると考えているのか?」についてご説明しています。
「単なる報告」では不十分と考えます
当サイトでは、ただ単に科学的な報告(例えば、論文による発表)があるだけでは、信頼できる情報としては不十分と考えています。
TV番組やサプリメントの広告などで、1つの報告(科学的な論文など)を引き合いに出して、「○○には、△△という効果があります。」「○○は××に有効です。」と紹介し、科学的な根拠があるように説明していることがありますが、これは信頼度が低いと考えます。
なぜなら、1つの報告だけでは信頼度が足りないからです。
その1つの報告はもしかすると、その時だけ偶然起こった現象かもしれません。
実際には、何度か同じ実験を行うと、全く逆の結果が出て、それが事実となるかもしれません。
通常、科学では1つの結果が出ただけで、信頼できる、確かであるとは言いません。
信頼性が高いのは「複数の報告を集めて検証した情報」
当サイトが重視している、本当に信頼度の高い情報とは、「質の高い報告」を「複数集め」それを「まとめて検証した情報」です。
これはオックスフォード大学がまとめている、エビデンスレベルの考えを元にしています。
エビデンスレベルについて
エビデンスレベルとは、どの程度その情報が信頼できるか?
つまり「情報の確からしさ」をレベル分けしたものです。
医療分野ではEBM(Evidence Based Medichine:根拠に基づく医療)という考えがあり、その根拠の信頼度を判断する際に、このエビデンスレベルがよく使われます。
下の分類では、上に行くほど信頼度が高く、逆に下に行くほど信頼度が低い情報となります。
- ランダム化試験のシステマティックレビュー
- ランダム化試験
- 非ランダム化比較コホート/追跡研究
- 症例集積研究、症例対照研究、またはヒストリカルコントロール研究
- メカニズムに基づく推論
それぞれが何を表すのかは、ちょっと分かりにくいですよね?
例えば、先に触れた「質の高い1つの報告」が2に当たります。
そして「質の高い報告を、複数集めて検証したもの」が1に当たります。
この1の「質の高い報告を、複数集めて検証したもの」が、当サイトが重要視している情報になります。
公的機関、それに準ずる組織の情報を重視します
例えば国が運営する機関は、むやみに情報を流すと混乱を招く恐れがあるため、発表する情報はとても慎重に検討されます。
だから国や公的機関などから発信される情報は、一般的な企業やメディアが流すものよりずっと質が高い情報になります。
そのため当サイトでは、一般のサイトよりも、公的な機関、もしくはそれに近い組織の情報を主に参考にしています。
他のサイトより厳しい評価となる可能性があります
大抵のウェブサイトや、時には大手の企業でも、前述のエビデンスレベルで言えば、上から2番目、場合によってはそれより下の情報を根拠としている場合も多いです。
当サイトの場合は、一番上のエビデンスレベル1で検証を重視しているため、他のサイト等に比べると「効果が期待できる」との判断が少なくなる可能性があります。
もし他サイトと比べて、「向こうでは効果あると言っていたのに、こっちは期待できないと言っている」という事があれば、それは当サイトが質の高い方の情報を重視していることをご理解いただければと思います。
Oxford Centre for Evidence-Based Medicine、http://www.cebm.net/index.aspx?o=5653 * OCEBMエビデンスレベル作業部会=Jeremy Howic, Ian Chalmers (James Lind Library), Paul Glasziou, Trish Greenhalgh, Carl Heneghan, Alessandro Liberati, Ivan Moschetti, Bob
Phillips, Hazel Thornton, Olive Goddard, Mary Hodkinson