【まつげ美容液のトラブル増加問題】ポイントを分かりやすく解説!

まつげのお手入れ

最近、国民生活センターから発表されて話題になった、「まつげ美容液によるトラブルが急増」という問題。

国民生活センターからの発表はこちら

報道各社もニュースで取り上げましたが、イマイチ話のポイントが分かりにくいのではないでしょうか?

 

そこで今回は、まつげ美容液のトラブルについて、

  • 実際のところ、何が問題なのか?
  • 使っても大丈夫なのか?

などといった、まつげ美容液問題のポイントを分かりやすくまとめました

今回のまつげ美容液トラブル報告のポイント

ポイント

まずは国民生活センターからの発表のポイントを整理しておきます。

国民生活センターによるトラブル報告の主なポイントは、以下の通りです。

  • まつげ美容液による、身体への危害のトラブル報告が急増している
  • 育毛効果が表示できない化粧品で、育毛効果を示唆するような表示がされている
  • まつげへの使用を想定されていない育毛剤がまつげ用として売られている

危害トラブル報告が急増

今回国民生活センターから発表が行われたのは、まつげ美容液による身体への危害のトラブル相談が急増した背景を受けてのことのようです。

国民生活センターの報告による、危害件数の推移は、

2015年:8件
2016年:18件
2017年:70件
2018年:281件

となっており、たしかに2018年に一気に報告が増えていますね。

主な危害は「お肌のトラブル」

目と目の周辺のお肌での、赤み・痛み・かゆみ・腫れといったお肌のトラブル(皮膚障害)が主なようです。

80%の方が病院に行っていないようですが、通院した例の中には角膜潰瘍になり手術した重症例の報告も。

角膜潰瘍とは?
黒目の表面にある透明な層がただれた状態。ただの炎症よりも悪化した状態で、まれに視力障害が残ったり、失明する場合もあり。

この角膜潰瘍の例、詳細を読んでみると、塗ったその当日に「視界がぼやける」「痛み」が出て、さらにそれほど経たないうちに角膜潰瘍の診断、手術となっているようです。

目のトラブルは甘く見ない方が良いということですね。

「美容液」と「育毛剤」の混同がある

本来なら育毛効果があるものは「医薬部外品」として販売されなければいけません。

美容液は化粧品の分類なので、育毛効果は表示できませんが、育毛効果を期待させるような表示のある商品が少なくないことが問題視されています。

さらに、まつげ美容液のジャンルでは、一部医薬部外品の育毛剤が売られていますが、この育毛剤は含まれている育毛成分が頭髪向けを想定して承認されたものであり、まつげへの使用は想定されていないのに、まつげ用として販売されているという問題もあります。

具体的な商品名は?

問題の起こったまつげ美容液の具体的な商品名は公表されていません。

国民生活センターの報告書の中には、調査の対象としたまつげ美容液の商品名が書かれていますが、これらは単に調査対象として抽出されただけであり、実際に問題が起こった商品かどうかはまた別の話なので、勘違いしないようにしましょう。

まつげ美容液に関する問題と誤解

イエスかノーか
今回のような報告が出ると、「まつげ美容液=危険=使わない方が良い」という極端な結論がすぐに出てきやすいですが、そこは簡単に流されず、冷静に判断しましょう。

まつげ美容液自体は使って大丈夫?

今回の報告により、「まつげ美容液を使うときに注意すべき点がより明らかになった」のであり、現時点ではまつげ美容液を避けるべきといった報告までは出ていません

だから、現在使っている人も、これから使おうかと考えている人も使うこと自体は可能です。

ただ、目とその周辺は敏感な部位であるため、健康トラブルが起きやすいことには注意しておいた方が良いでしょう。

塗布に使うブラシやチップが不衛生になりやすいこと、肌が乾燥しやすい方は肌トラブルが起きやすくなることにも注意が必要です。

そして次から説明するように、「まつげ美容液は見た目を良くする化粧品で、育てるための商品ではない」ことをしっかりと理解して使うようにしましょう。

まつげ美容液ができるのは「見た目を良くすること」

まつげ美容液は化粧品です。

化粧品にできることは薬機法で定義されていて、

  1. 人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容ぼうを変える
  2. 皮膚若しくは毛髪を健やかに保つ

となっています。

だから、まつげ美容液にできることは「まつげ自体をケアして、見た目を良くすること(例;はり、こし、つやを与えるなど)」が主です。

この後に説明するような、まつげを増やす(発毛)・育てる(育毛)といったことは対象外なので、ここはしっかり覚えておきましょう。
(一番勘違いが多いポイントかと思います。)

まつげ美容液は育毛剤ではありません

化粧品として売られているまつげ美容液は、育毛剤ではありません。
まつげを増やす、育てる効果を期待しても、期待通りの効果は得られない可能性が高いので注意しましょう。

もし育毛効果があるような表現で化粧品のまつげ美容液が売られている場合、それは本来医薬部外品として売らなければならないため、法に触れる可能性の高い商品ということになります。

医薬部外品の育毛剤は「まつげは対象外」

医薬部外品の表示がある育毛剤がまつげ向けに売られていますが、こちらにも注意が必要です。

現在まつげ用として販売されている医薬部外品の育毛剤については頭髪を想定しているため、まつげは承認の対象外です。

また、頭に使うことを前提にした成分をそのまま流用しているので、肌の弱い目の周辺では肌トラブルが起きる可能性が高いと注意喚起されています。

 

まつげへの効果が確認されている商品を使いたい人は、次の記事を参考にしてください。

まつげ育毛剤 まつげ育毛剤の誤解 | 市販品は危険!?本当にまつげを育てるなら・・・

まつげ美容液を使うなら、どこに注意すべき?

ノートでチェック

まつげ美容液自体は違法ではありませんが、誇大な宣伝(特に育毛の点で)があったり、また角膜潰瘍のような重症例も報告されているため、注意して使っていくことが必要です。

ここからは、まつげ美容液によるトラブルを少なくするために気をつけるべき点、またトラブルが起こった時にどうすべきかを紹介していきます。

清潔にしてから使う

目の周りが汚れたままだと不衛生になり、感染症などトラブルの原因になりやすいです。
洗顔後など、清潔な状態で使うようにしましょう。

まつげ美容液が目に入ったら水で洗う

まつげ美容液は目に入ることは想定されていないので、目に入った場合にはキレイな水やぬるま湯で洗い流すのが基本です。

洗い流す方法については、以下のリンクを参考にしてみてください。

書かれている内容はヘアカラーやアルカリ性の強い液体など、比較的強めのものが入った時の対処法になります。

まつげ美容液の場合はそこまで刺激が強いわけではありませんが、洗い流して様子を見ても改善しない場合は、早めに眼科を受診した方が良いでしょう。

参考 目に入ったときの対処法碧南市医師会HP 参考 上手な目の洗い方花王HP

目や目の周りに異常を感じたらすぐ止める

使っていて、腫れやかゆみ、痛みなどの異常を感じた場合は、すぐに使用を中止しましょう。

使用を中止して様子を見ても改善しない、どんどん悪化する、症状が重いなどの場合には早めの受診を心がけましょう。

目の異常の場合は眼科、まぶたなど目の周りのお肌の異常の場合は皮膚科に行くと良いでしょう。

まつげ用と書かれている医薬部外品の育毛剤は避ける

まつげ向けとして売られている医薬部外品の育毛剤は、前述したようにまつげを想定していないので、目の周辺の場合は肌トラブルが出る可能性が高いので、避ける方が無難でしょう。

使い捨てのブラシ(アプリケーター)を使う

同じブラシを使い続けるまつげ美容液は意外と多いです。

同じブラシを使い続けると、雑菌が増えて、不衛生になる恐れがあります。
不潔になったブラシを何度もまつげ美容液の中につけるを繰り返すと、目の感染症につながる可能性を高めてしまうでしょう。

衛生面を考えると、ブラシで塗るタイプのまつげ美容液では、使い捨てのブラシを使うのも一つの手です。

使い捨てブラシを使ってなるべく衛生的にしておくことも、トラブルを少なくする一つの手になります。

まとめ

  • まつげ美容液は健康トラブルが起きやすい。使い捨てのブラシが役立つ場合もある。
  • 化粧品のまつげ美容液には、育毛効果は期待できない可能性が高い。
  • まつげ用として販売されている育毛剤は、本来はまつげ用では無いので避けた方が無難。

まつげ美容液は適切に使えば、まつげの見た目を良くして魅力をアップすることに役立ちます。

ただし、今回国民生活センターから出された情報のように、正しい情報源から情報を得て、適切に使用していかないと、思わぬ健康トラブルに見舞われる可能性があります。

今回お伝えした情報も参考にして、適切なまつげ美容液の使用を心がけていきましょう。